ピルは正しく服用すれば、ほぼ100%の避妊効果が期待できます。
そして、服用をやめれば再び妊娠できるようになることから、女性にやさしい 「自分自身で出来る」 非常に有効な避妊法だと言えます。1999年9月、日本でも低用量ピルが認可を受けて発売されるようになり、副作用の面でも劇的に改善されました。
現在、低用量ピルは、世界中で約8%(約1億人)以上の女
性が服用しています(先進地域では16%、ヨーロッパでは
31%の女性が服用中)。
低用量ピルは、避妊効果の他に様々な副効果を持っています。
上記のほかに、「乳房が大きくなった」「化粧のりが良くなった」等、いろい
ろな効果を 患者様からお聞きしますが、効果については個人差があります。
主な副作用吐気、嘔吐、乳房痛、頭痛、不正出血など
血栓症、心筋梗塞
乳がん、子宮頸がん(非常にまれですが発生のリスクが増加します)
不正出血に対しては、2~3ヶ月の服用により無くなる事がほとんどですが、それ以上続く場合は医師に相談してください。
乳がんのリスクは、約1.24倍高くなるとの報告があります。(ピルを服用していない人が乳癌になる割合は人口10万人に対して約46人です。ピルを内服した場合に乳癌になる割合は、人口10万人に57人とわずかに増加します。)
ピル内服中の方は、年に1度は子宮がん検診及びエコー検査を受けて頂いております。他にも乳がん検診やおりもの等の症状があり、検査をご希望の方は随時受付けておりますので受付にてお申し出ください。
低用量ピルには大きく3種類あり、体にあったピルを選択することにより副作用を軽減することが出来ます。
上記以外にも、服用できない場合や慎重に服用しなければ
ならない場合があります。医師にご相談ください。。
低用量ピルの内服は長期内服が基本となります。長期内服される患者様の負担を軽減し、
生活改善薬としてのピルを多くの人に服用していただける様に価格の見直しをしました。
避妊の失敗 (コンドームが破れた・はずれてしまった等) の場合、72時間以内に緊急避妊ピルを服用する事により、妊娠を防ぐことができる可能性があります。
ただし、100%避妊できるわけではありません。
月経周期のどの時期に、緊急避妊ピルが服用されたかによって作用の仕方が異なりますが、例えば排卵を抑制する、受精を妨げる、子宮への受精卵の着床を阻止するなどが考えられます。
妊娠の成立とは、受精卵が子宮内膜に着床することを言うのですから、いったん着床してしまったら、すなわち妊娠が成立した場合には、緊急避妊ピルが有効でないことはいうまでもありません。
最初の緊急避妊ピルは、無防備なセックスが行われた72時間以内(3日以内)に服用しなければなりません。
緊急避妊ピルを服用すると、一時的ですが気持ち悪くなったり、吐いたりする場合があります。時には、頭痛、めまい、腹痛、乳房緊満などが起こることもあります。ただし、これらの副作用は24時間以上継続することはありません。
ピルを服用しても効果がなく、妊娠してしまった場合でも、今まで知られている限りでは、異常妊娠であったり、赤ちゃんに異常があったりということはありません。(世界中で、1970年代の半ば頃より、緊急避妊ピルは使用されています)
低用量ピル等の経口避妊薬についても同様ですが、服用してはいけない人や慎重に使用した方がよい人がいますので、不安な方は医師にお尋ね下さい。
ピルと子宮内避妊具は、どちらもエイズを始めとした性感染症(例えば梅毒、淋病、クラミジア、ヘルペス)を予防することはできません。あなたがエイズや他の性感染症に感染していないかどうかお悩みでしたら、医師に率直にお話し下さい。
ノルレボは2011年に日本で厚生省認可された緊急避妊薬です。
以前のヤツペ法に比べて避妊率が高く、副作用(吐気・嘔吐など)が少なく、 1回飲みなので72時間ぎりぎりでの内服でもヤツペ法に比べて効果が期待できると考えられます。
避妊リングは低用量ピルと同じく、男性の協力なしに女性自らが妊娠の危険を避けるためにできる避妊方法です。
授乳中でも母乳への影響が無く、安全に使用できます。(産後2ヶ月程度から挿入できます)
避妊率
FD-1:95~97%、マルチロード:99%
と100%の避妊の効果ではありません。
(コンドームの避妊率は90%前後)
※性感染症や子宮外妊娠を防ぐことはできません。
月経終了後から2~5日頃の妊娠の可能性が無い時期