更年期障害は、40歳を過ぎた頃から50歳代半ば頃に見られる閉経前後の女性ホルモン減少に伴う身体的・精神的な諸症状です。
症状の出方には個人差がありますが、のぼせ・発汗・冷え・イライラ・憂欝・不安感・不眠・めまい・動悸・頭痛などの不定愁訴が現れます。また体の変調に加え、家庭環境の変化(子供の巣立ちや親の介護など)や個人の性格といった背景も影響して、つらい症状をひきおこします。
一昔前では、「更年期のつらい症状は我慢するのがあたりまえ」という考えの時代もありました。しかし、現在では更年期と上手につきあい、充実した生活を過ごす為に多くの患者様が当院をはじめ産婦人科を受診されています。
一人で悩まずに相談してみてください。
副作用のほとんど無い最も体に優しい治療法です。
様々な更年期症状の改善に効果があり、軽症~中等症状の患者様や他の治療と併用して用います。
更年期症状の「のぼせ・ほてり」はホットフラッシュと呼ばれる血管運動神経症です。
この症状のメカニズムには、女性ホルモンであるエストロゲンの低下が関係しています。症状の改善にはエストロゲン補充療法が非常に有効です。2003年に米国婦人科学会より、長期間の女性ホルモン補充療法は乳癌発生や血栓症発生の危険度が高まるという報告がなされました。
自律神経調整薬の内服によって末梢血流量が改善し、ホットフラッシュが改善する可能性があります。ホルモン補充療法の行えない患者様にも用いています。
プラセンタ療法はほとんど副作用の無い安全な治療方法です。
当院では、プラセンタ療法を単独または併用することで、多くの患者様の更年期症状の改善や健康の促進に役立てています。